地方のWeb集客を見直す 予約と問い合わせにつなげる30日間の手順

紹介で店名を知った人がスマートフォンで調べても、料金や駐車場の場所が分からなければ、来店をためらうかもしれません。SNSで気になる商品を見つけたのに、注文先が分からない場合も同じです。
地方の店舗やサービス事業者が集客を見直すときは、お客様が店や会社を知ってから予約・問い合わせをするまでを、一度たどってみてください。この記事では、ホームページ・Googleマップ・SNSのどこから直すかと、普段の仕事と並行して進める手順を紹介します。
もくじ
最初に決めるのは増やしたい予約や相談
「集客を増やす」だけでは、何を直すかが決まりません。美容室なら平日午後の予約、工務店なら対応地域内のリフォーム相談というように、今の仕事につながる目標を一つ選びます。受け入れられる曜日や件数、採算も確認しておきましょう。
次に、最近来てくださったお客様が、何をきっかけに知り、何を確かめて決めたのかを振り返ります。差し支えない範囲で、来店時に「何で知りましたか」「予約前に調べたことはありますか」と聞いてみる方法もあります。名前を集める必要はありません。
「知人の紹介→店名で検索→Googleマップ→予約」のように、実際の流れを紙に書いてみてください。ホームページを読んでから電話する方が多ければ、ホームページの説明と電話受付を先に見直します。SNSに力を入れるかどうかも、この流れを見てから決めます。
初めてのお客様のつもりでスマートフォンから確かめる
自社のページを毎日見ていると、説明不足に気づきにくくなります。家族やスタッフに、初めて利用するつもりで見てもらうと、分かりにくい箇所が見つかります。次の項目を、ホームページ・Googleマップ・SNSのそれぞれで確かめます。
- 何を頼めるか、どの地域に対応しているかが分かる
- 料金の目安と、追加料金がかかる条件が分かる
- 営業時間、定休日、住所、連絡先が媒体ごとに食い違っていない
- 車で来る人向けに、駐車場の場所や入口を案内している
- 予約や問い合わせのボタンを押すと、目的の画面に進める
- 送信後の案内があり、店側にも通知が届く
料金が一律でない仕事なら、金額が変わる条件や、見積もりを依頼する手順を載せておきます。予約フォームは、自社でテストと分かる内容を送信して、受信まで確認してください。予約サービスを使っている場合は、誤って枠を確保しないよう、テスト機能や運用ルールに従います。
ホームページとGoogleマップとSNSをどう使い分けるか
来店型の店は営業情報と来店前の疑問から
飲食店や美容室など、近くで利用する店を探してもらいたい事業では、Googleマップに表示される情報が来店の判断材料になります。店舗情報を管理するGoogleビジネスプロフィールで住所や営業時間、実際の業態に合ったカテゴリを確認し、入口や店内、商品が分かる写真を用意します。連休前には特別営業時間の設定も確認してください。
Googleは、地域の店やサービスを探すローカル検索の順位を、主に関連性・距離・知名度で決めると案内しています。情報を直せば必ず上位に出るわけではありません。まずは、見つけてくれた人が営業日や場所を間違えずに利用できる状態を目指します。
説明が必要なサービスはホームページを先に
リフォームや企業向けサービスなど、依頼前に条件を確かめたい仕事では、まずホームページの説明を整えます。対応できる仕事、対象地域、相談から仕事が完了するまでの流れ、掲載許可のある事例を整理します。企業の担当者が仕様や実績を比較して発注する事業なら、Googleマップが主な入口になるとは限りません。
大がかりなリニューアルをする前に、よく聞かれる質問への答えを一つ追加する、相談先を見つけやすくするといった修正から始められます。
SNSは投稿から予約までをつなぐ
すでに商圏内のお客様がフォローしているアカウントなら、商品の紹介や店の様子の発信を続けます。ただし、毎日の投稿を優先して料金表や予約案内の修正が後回しになっているなら、修正を先に済ませてください。
投稿には、商品の特徴に加えて、購入できる場所や注文方法を添えます。プロフィールには店舗の地域と予約先を載せ、リンク先でも同じ商品・サービスを確認できるようにします。普段のお客様がそのSNSを使っているか、無理なく更新できるかを見て、力を入れる媒体を絞ってください。
架空の美容室で考える改善の順番
ここからは説明のための架空の例です。岩手県内で一人営業をしている美容室が、平日午後の予約を増やしたいと考えているとします。Instagramには施術写真を載せていますが、プロフィールに地域名がなく、リンク先のホームページには古い料金表が残っていました。駐車場の案内もありません。
この場合は、先に料金表を更新し、所要時間と予約方法を書きます。次に、駐車場の写真と入口の案内を載せ、Googleマップの営業時間と予約リンクを確認します。そのうえでInstagramのプロフィールを直し、投稿から予約先へ進めるようにします。
空き枠を発信するなら、予約が入った後に情報が古いまま残らないよう、更新方法も決めておきます。予約前に迷う原因を減らしてから、投稿の内容や本数を見直します。
口コミは率直な感想をお願いする
店舗の雰囲気や対応を知りたい方にとって、利用者の口コミも参考になります。実際に利用したお客様には、よければ感想をお寄せくださいと声をかけます。投稿するかどうかはお客様の自由です。
Googleでは、口コミの見返りに割引や無料サービスを提供したり、好意的な口コミだけを選んで募ったりする行為を禁止しています。高評価を条件にした依頼は避けてください。返信する際も、来店時の事情など、お客様の私的な情報は書かないようにします。
30日間で作業を進めるなら
以下は、通常業務の合間に改善を進めるための計画例です。30日で成果が出るという意味ではありません。担当する人と作業時間を決め、自社で直せない箇所は管理会社への依頼事項としてまとめます。
- 1週目 増やしたい予約・相談を一つ決め、お客様が使う経路をたどる。現状の予約件数と困った箇所を記録する
- 2週目 料金、営業時間、対応地域を修正する。予約ボタンやフォームを確認し、利用を妨げる不具合を直す
- 3週目 写真やよくある質問を補い、GoogleマップやSNSから必要なページへ進めるようにする
- 4週目 問い合わせの内容と件数を振り返り、次に直す箇所を一つ決める
誤った営業時間や送信できないフォームが見つかった場合は、週の順番を待たずに直します。広告を検討するなら、対象地域、案内するサービス、予算の上限、予約を確認する方法を決めてから試しましょう。広告が向いているかは地域やサービスで変わるため、問い合わせや予約につながっているかを見ながら、続けるかどうかを決めます。
アクセス数と実際の予約を分けて振り返る
見る数字は、最初に決めた目標に合わせます。平日午後の予約を増やしたいなら、その枠の新規予約数や実際の来店数を記録します。企業向けの仕事なら、対応できる内容の相談が何件あり、商談に進んだかを追うほうが判断しやすくなります。
Googleビジネスプロフィールの「通話数」は、通話ボタンがクリックされた回数です。実際につながった電話や予約の件数とは一致しません。ウェブサイトのクリックやルート検索も、来店が完了したことを示す数字ではありません。予約台帳や問い合わせ記録と照らし合わせてください。
件数が少ないときは、1件の増減で割合が大きく動きます。前月との比較だけで成功・失敗を決めず、営業日数、季節、天候、地域行事なども記録しておくと、後から振り返りやすくなります。相談から契約まで時間がかかる仕事は、その期間も見込んで経過を追ってください。
今日直す箇所を一つ決める
まずは自分のスマートフォンで店名・会社名を検索し、初めてのお客様のつもりで予約先まで進んでみてください。迷った箇所があれば、そこが最初の修正候補です。
カモシカは岩手を拠点にホームページ制作を行っています。公開後の運用・集客改善は、別途ご契約により対応しています。




